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そしてあの場所へある猫好きバカによる妄想小説スペースです 9月17日 今更ですよね~さて、「青が見た最後の夢」、完結いたしました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
完結してから数日、放置してしまいました。プライベートで色々ありまして、メインのブログ更新だけで手一杯でございました。ヾ(;´▽`A``
「完結してから今更かよっ」というツッコミが聞こえそうな気がしますが、登場人物のイラストなんかを載せようかな~…なんて思いまして…
ガイア 親友ナタ&妹ルナ
おまけ
え?沙羅とか三人組がいない?
時間なくて描けませんでした(//∇//) てへっ
Σ(゚Д゚;)!!
かかかかか描きますっ描きますからツッコミ入れないでぇぇっっっっ
多分来週位には… それ載せたら多分次回作に行けます。
……多分ですよ?
9月11日 エピローグ「…ガイア」
目を開けると、沙羅が微笑んでいた。 「沙羅」 つられて微笑んでしまう。沙羅は視線を横に向けた。つられて横を見ると、灰となり、消えていく自分の体があった。ガイアの魂は、あの身体と共に消えるはずだった。なのに今、自分の身体が消えていくのをみている。 「…なぜ、俺はここに…」 「私が、貴方にキスしたから」 「え?」 沙羅は消えていくガイアの身体から視線をはずした。 「あのままでは、貴方の魂も身体と一緒に消えてしまう所だった。でも私はそれに耐えられないから、自分の転生できるはずの力を貴方に分けたの」 「どうゆう…?」 「私たちはもう、転生は出来ないの。今に魂の形もなくなるわ」 そう言って沙羅はガイアに抱きついた。 「でも私たち、大気になるの。貴方が守ってきた地球の大気になって、ずっと見守っていける。…貴方の大事なものは、私にとっても大事なものよ。貴方の使命を、私にも手伝わさせて」 「沙羅…」 「ダメって言っても、もう無理よ」 そう言って沙羅はガイアを見て笑った。 「私はもう、転生する力を貴方に分けてしまったもの。私は貴方のそばから離れないって決めたの」 「沙羅。俺…私は、地球を守っていけるのなら、どんな事だって嬉しい。でも、君を巻き込みたくは無かった」 そして沙羅を抱きしめる。 「そう思っているのに、沙羅と共に地球を見守る事ができるのは、こんなにも嬉しい。私は、なんて我儘なんだろう…」 魂が大気に溶けていく。 「ありがとう。沙羅」 「…私たち、ずっと一緒よ?一緒に地球を見守りましょう?」 互いの唇が触れる。 そしてそのまま光となり、大気となる。 あなたの為に、愛を捧げましょう。 あなたのために、詩を謳いましょう。 私はあなたを包み、守りましょう。 あなたが私を包み込むように、私もあなたを抱きしめる。 そうして、私たちは未来を見守りましょう。 幾千もの時、幾億もの夢を紡ぎながら。 この街を国を世界を惑星(ほし)を守っていきましょう。 完 9月10日 6. 愛児 (最後の夢) ドサリッと、草の上に横たわった。 顔が青ざめているのがわかる。荒い呼吸をしていた。力を使いきった為に命の炎が消えようとしていた。 朦朧とした目で辺りを見た。 「ここ、は…?」 何処からともなく風が吹きガイアの身体を包みこんだ。 ガイアは、夏の太陽の匂いのする広い草原にいた。噴煙と火柱のせいで紅くもあり黒くもあった空は青空にかわっていた。小鳥が飛び交い、そして囀りの声。地球は救われたのだという証拠にもなった。 『ここは一族が殺されたあの森か…?セイラではないが、ここで、この地で死ねるのが何よりの幸せだな』 激痛に顔を歪めながらも弱々しく笑った。もう二度と、この地には戻るまいと思っていた。帰ってくるときは、死ぬ時だと心に決めていた。死ぬときくらい、一族が滅んでいった場所で、同じ場所で死にたかった。 『まだ私が生きているということは、力を完全に使いきった訳ではないようだ。…どうせ、死ぬのなら、思い出の中で死んだほうが…』 目を閉じ、ゆっくりと口を開いた。 「我が、愛しい一族のメイア、最後の夢を…私の愛した者達の夢で、永遠の眠りにつかせてくれ」 そして、柔らかくて優しい光に包まれ、ガイアは宙に浮いた。 一族の皆の顔が浮かんでくる。孤児院の皆の顔が浮かんでくる。そして、沙羅の顔が。 「沙…羅……」 うっすらと目を開けた。…もう、何も見えなかった。真っ黒な闇の世界だけが広がっていた。 「………?」 何も見えない闇の世界の中に、一点の光が見えた。 …あれは? その光は、だんだん近付くにつれ、それが人の形をしているのに気付いた。 『…ア。……ガイア。愛しい、ガイア…』 ……沙羅? 緑の豊かな黒髪に白い肌の沙羅が、ゆっくりと天から降りてきて、その細い美しい二つの手がガイアの頬を包んだ。 紫に近い色になったガイアの唇には笑みが浮かび、土気色した肌に涙が流れた。 声にならない声で、呟いた。 「…愛してる。沙羅だけを、愛している……」 『私も、ガイアを愛している』 「けど、俺はずっと君をだまし続けていた。俺は、何でも沙羅に話したつもりだ。でも、たった一つだけ、秘密にしておいたことがあった。…あの日、義父母が死んだあの日。俺は元の姿に戻って一人で生きていくべきだったのかもしれない。そうすれば、沙羅、君は死なずにすんだのに。沙羅は綺麗だから、愛してくれる人は沢山いただろうに。俺が君を、不幸にしてしまった。ゴメンな、沙羅…」 『そんなこと、言わないで…。貴方が元の姿に戻って一人で生きていたら、私は誰も愛せなかった。貴方のおかげで私は生きる喜びを知ることができたのに。私は……貴方が私に何か隠しごとをしていることくらい、ずっと前から知っていた。だって、貴方って、嘘をつくとき、かすかに目をそらすんですもの。普通の人なら気付かないくらいにかすかな事だったけれど、貴方を誰よりも見つめていた私だけが知っていた。いつか、きっと話してくれるだろうって信じていた。貴方の私への愛が本物だって知っていたし、私も貴方を愛していたから、よくわかる。貴方が隠していたことも、薄々知っていた』 …秘密を、知っていた…? …これは、夢だ。メイアの力によって見ている夢だ。だから、俺の中にある沙羅への罪悪感を少しでも無くそうと、夢の力が働いているんだ。そうでなければ、何故沙羅が私の目の前にいるのだ? 『小さな頃から大人の瞳をしていた。小さな頃から変わらない声、変わらない優しさ。貴方のすべてが私達とは違っていた。それに気付いていた人は、きっと私だけ。貴方の腕に古い傷があるのを知るまで、私も気付かなかった』 「…傷?一族が殺された時に掠った矢に毒が塗っていたため一生残ってしまう傷になってしまった左腕のあの傷のことか?」 ポタリッと、頬に何かが落ちた。涙…?幻の筈なのに? 『…それでも、愛していた。どんな秘密を持っていようと、どんな未来が貴方を待っているのか、私には見当もつかなかったけど、…その未来を私達は二人で歩くことが出来るのか、何も、わからなかったけれど、貴方を忘れることは出来なかった。魂が身体から解放されてから、ずっと貴方を見ていた。そして、孤独に生きてきた意味を、貴方の秘密を知ったの。でも、愛さずにはいられなかった』 「沙、羅?何、を…?」 『私は、貴方とずっと一緒よ?』 「だめだ、沙羅。君は、生きるんだ。頼む、君だけでも、生きて…」 涙を流し、首を振り沙羅が言った。 『貴方がいなければ、私は生きても仕方がないの』 「沙、羅…」 唇の感触がした。最後に触れた沙羅の唇は、…警察の霊安室で最後に触れた沙羅の唇は冷たかった。なのに、いま心の底にまで届くような暖かさ。 『愛しているわ、ガイア。たとえ貴方が人間でなくても、私を愛してくれる限り。私の魂が存在する限り、貴方の魂が、存在する限り』 何かを掴むように弱々しく上げられたガイアの右手が、コトリッと…。 その瞬間、海は地球の溢れ出す涙を受け止めきれず、空は、地球の心の乱れの為に強風が吹き荒れ、嵐になっただろう…。海は、空は、この位の地球の哀しみなら見守ってやるべきだと思った。 きっとこれが、地球が泣く最後の日なのだから……。 9月9日 6. 愛児 (終焉) 地球の歓喜の声が響いた。
『ああ、愛児達の愛が私を包み込む。懐かしい愛児達よ…。何と暖かい感情だ。……遥か昔、私は愛児達の愛に包まれていた、この愛はいつまでも、永遠に続く物だと信じて疑わなかった。だから、…あの日、愛児が滅んだとき、生き延びた者がいるのか捜しもせず、ただ悲しみに暮れ心を閉ざし人間を憎んでいた。愛児達よ、お前達の愛してくれた地球が間違っておったわ!術にかかってしまうとは…いいや、これは私の弱い心があの者達の言葉に乗せられてしまったのだ。これは、私の人間に対する絶望感が生み出してしまった結末なのだ。愛児達よ、…主らの愛、確かに受け取った。広い心で私は私の寿命を全うしよう。…末裔の王よ、主の言う通り、私は人間達を、…愛している。愛児達を殺したときも、セイラ達の村人を殺したときも、人間達を憎みながらもどこかで愛していた。そして今も、愛している』 そう呟いた地球の目から、大粒の涙が落ちた。それは、蒼い涙。それは次第に地球の身体を支配し、美しい蒼が地球を包んでいた。 俺は黙って見つめ、ただ微笑んでいた。 『末裔の王よ、主の名は?』 少し気取って答えた。 「ガイア・コスティルです」 『ガイア?私と同じ名?では、…主はナユタ・コスティルの子?』 「父を?」 既に平常心を取り戻した地球。全世界の噴火は止まり、綺麗な蒼に戻っていた。 『主同様、民達を愛しておった。一族を守ろうと少し間違ったことをしてしまったが、責めたりはせん。あの時代では、ああするより他なかったのだから。心優しく、良い王だった。…ガイア、主は父王を越えたか?』 「いいえ、父は今でも越えられない壁です。父のように冷静に物事を見極める力はまだまだ足りません」 そこまで言った途端、急に胸が苦しくなり咳き込んだ。 ボタボタと、大量の血が溢れてきた。しかしその血は衣服を汚す前に灰となり消えていった。身体中に激痛が走り、もう力を入れる気力さえも残っていなかった。 横倒れになり、それでも地球を見て微笑みいった。 「…地球、貴方はもう大丈夫ですね?私達一族が滅びても、自分のせいだと嘆いたりしませんね?地球の為に、一族が滅んでくれたのだと、思ってくれますね?」 『…安らかに、眠るがいい愛児よ。お前達の愛はしかと受け取った。このようなこと、二度とせぬ』 「一つだけ、私の願いを聞いて頂けませんか?」 『何だ?』 「…もう二度と、我ら一族のように、不思議な力を持つ者をこの世に送らないでください。滅んでゆくのは、我ら一族とセイラ達だけで充分です。もし、また貴方の身に危険が及ぶようなことがあれば、力を持つものを生むのではなく、私を復活させてください。私は貴方のためなら、何度でも蘇り、滅び、貴方のために、歌を歌いましょう」 『…約束しよう』 ガイアは微笑み、その場から消えた。 地球は大きな涙を流した。その涙は海が受け止め海水にした。 『さらばだ…愛児…』 元通りに直り、光の球に守られていた孤児院で、一言も交わさずにテレビに釘付けだったセントポーリア孤児院にいた皆が一斉に振り向き目を見張った。 テーブルの上から何か堅い物が落ちたような音がしたため、緊張の糸を切った物の正体を見るように皆が振り向いたのだ。 コロコロと音をたてながら転がっていたのは二つのイヤーカフだった。ガイアから渡され院長の掌にあった筈のそれが一瞬のうちに消え再びここにあるのだから誰もが驚くのは当然のことだろう。 薫が震える声で言った。 「がぁ兄ちゃん、死んじゃったの?」 院長は少し考え優しく言った。 「ガイアは、沙羅の所へ逝ったのだ。私達を、地球を救ってな…」 そう言い院長はイヤーカフを拾い、ガイアが持ってきたフォトスタンドの前に置いた。 『もう、戻ってこないのか?ガイア…』 院長は心の中で思い、孤児達に気付かれない様に深い溜め息をついた。 9月8日 6. 愛児 (まなしご)「誰だ…?私を王と呼ぶものは…?」
『…今、母の胎内にいる。あなたに助けられた私…」 「まさか、ホテルの……?」 それは、あのホテルの瓦礫の中から助けだした胎児の声だった。胎児の声が俺の心に流れ込んでくる……。 『アース一族の若き王…。私は、今度こそ生きたい』 「今度、こそ?」 『私は以前、貴方に会っている。もうずっと昔、あの時も私は胎児だった。お忘れか、あの時の私の母の名は、メイアと言った』 「…メイアの子だったと、言うのか?あの時、メイアと共に死んでいった胎児だったと」 『あの時、私は死を覚悟した。私はあの時、予知能力を授かっていた。そして、自分の死を知った。どうあがいても私は死ぬのだと諦め、覚悟した。母、メイアは生きることを望んでいたのに。だが、今は違う。貴方に助けられ、私は今度こそ生きたいと心から願っている、どうか、今度こそ……』 「分かってる。私はそのために、今日まで生きてきた。命ある者達を、地球を救うために!」 身体に残っている力を振り絞り立上がり、両手を頭上にかざした。 「命が削られたって構わない!皆を助けられるなら!」 瞬間、身体が金色に包まれた。身体の底からわき出てくる力。自分でも、まだこんなにも力が残っていたのかと思ってしまうほどの強力な力。 これは民達の、想い…? ガイアの中で生きていた、民達の想い。許してくれるのか、民達は。人間達を助けても、いいというのか。 微かに、民達の声が聞こえた気がした。 『貴方様の思うように…』 と…。 目を伏せ、民達に感謝した。そして顔を上げ、民達の力を放った。 「ハァァッ!」 身体から放たれた無数の光は、地球の内部から地上に向かって四方に飛び散った。 そしてその光は、火災が起きているところでは、炎で起こった風を沈ませ、雨を降らせた。家屋が崩れ、生き埋めになった者達は崩れ落ちた家屋が宙に浮き、救助隊によって救われた。津波にさらわれた者達も、光の球が身体を包み、陸へと運んでくれた。 誰もが何が起きたのか分からなかった。 薫を始め、孤児院の者達を除いて。 クラリッと眩暈がした。激痛が身体中を襲った。それらに何とか絶え、両手を前に出し手を合わせた。 「我が…我が、愛しいアース一族よ、…この手に、愛を」 すると、合わせた掌から光の筋が幾つも現れ、その光は膨れ上がり、手を離すと掌の少し上で宙に浮き、さらにゆっくりと膨れ上がった。 その光は今目の前にある地球の瞳より少し大きめくらいまで膨れ上がった。右手でその光を支えるようにし、左手の人差し指を額に置いた。 地球をチラリと見ると尚も振動が止まらずにいた。 ……蒼さがまだ足りない。このままでは地球は爆発しかねない。まだ、力は残っている。地球を救うだけの力は、まだ残っている!この命をこの世にとどまらせてている、薫や院長先生、そして民達の愛を、この身体に残っている全ての力を愛に変えれば、地球を救えるはず。何としてでも、地球を守ってみせる。私の命と引き替えにしてでも救わなければ…! 目を伏せ呟いた。 「私の命をもって地球に愛を…!」 人差し指が光りに触れると、光りの球はゆっくりと進み、地球に触れた途端、光りが広がり地球と岩肌をも光りが包み込んだ。
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